TECHNOLOGY
2024.12.09
動物のマーキングと自動車部品への刻印。
表面上、犬や猫が散歩中に柱にマーキングする行為と、刻印機が工場で金属部品に二次元コードを打刻する作業は、全く異なるように見えるかもしれません。でも実際には、これらは驚くほど似た役割を果たしています!その共通点を、トレーサビリティの観点から具体例を交えて説明いたします。
動物のマーキング:においのIDタグ
犬や猫がマーキングする理由は、「これは私のテリトリーだ!」と他者に知らせるためです。体臭や排泄物のにおいが、彼らの「IDタグ」として機能します。例えば、近所の散歩コースにある電柱にマーキングをした犬は、そのにおいを使って自分の通ったルートを記録しつつ、他の犬に「ここを通ったのはオレだぞ」と伝えています。また、においにはその犬の性別や健康状態、さらには最近食べたものまで含まれることがあります。つまり、一種の「バイオログ」です。
自動車部品への刻印:産業界のQRコード
自動車の部品に刻印される二次元コードや文字列も、まるで工場の「マーキング行為」のようです。このコードには製造日時、ロット番号、部品番号などが記録されており、その部品がどこで作られ、どの車に搭載されたかを追跡するための手がかりとなります。例えば、エンジン部品に打刻された二次元コードをスキャンすると、「この部品はどの工場で製造され、どのラインで組み立てられたか」が分かるわけです。これも一種の「機械の履歴書」ですね。
共通点:トレーサビリティと責任の可視化
1.個体識別
犬のマーキングが「このエリアの主は私だ」と他の犬に知らせるのと同じように、自動車部品の刻印も「この部品の製造責任者は誰だ」を明らかにします。これにより、問題が発生した場合でもすぐに原因を特定できます。
2.情報伝達
においを嗅いだ犬は、前にここを通った犬が何をしていたかを読み取ります。同じように、部品に打刻されたコードをスキャンすることで、製品の履歴や品質情報を確認できます。これにより、トラブル時の迅速な対応が可能になります。
3.履歴管理
犬のテリトリーが次第に広がっていくのと同様に、部品の履歴情報はサプライチェーン全体に広がり、最終的に車全体の品質管理に貢献します。
具体例:犬 vs 刻印機
・犬Aが「電柱にマーキング」→ 犬Bがそれを確認して「Aが来たんだな」と認識。
→ 部品Aが「刻印機で打刻」→ 品質管理部門がスキャンして「この部品はロットXのものだ」と認識。
・猫Cが「砂場にマーキング」→ 他の猫が避ける。
→ 刻印部品Bが「品質チェックでNG」→ 他の部品と仕分けされる。
最後に…
つまり、動物たちのマーキングは「においのシステムログ」、刻印機の打刻は「金属製のトレーサビリティ日記」なんです。
今後、愛犬が散歩中に電柱に鼻を近づけていたら、「お前もトレーサビリティを確認してるんだな」と思ってあげてください。
そして工場で刻印機がカンカンと稼働しているのを見たら、「お疲れ様、においじゃないけど金属のマーキングご苦労様」と心の中で労ってあげてくださいね!
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