TECHNOLOGY
2024.12.16
現代の製造業では、製品のトレーサビリティー管理が非常に重要です。
特に品質管理やリコール対応の観点から、製品の履歴を正確に追跡できることは企業の信用を高める大きな要素となります。
先日、マーキングしたシールを製品に貼りトレーサビリティー管理をされているお客様から、「シールは時間が経つと剝がれてしまうので他の方法を検討している」とご相談をいただきました。
今回は、シールによるマーキングでトレーサビリティー管理する方法と比較して、刻印機で直接製品にマーキングするメリットをご紹介します。
シールによるマーキングのメリットとデメリット
【メリット】
柔軟性: シールはさまざまな形状やサイズに対応できるため、どんな製品にも簡単に貼付けが可能です。
迅速性: シールを貼る作業は比較的短時間で行えるため、迅速にトレーサビリティー管理を開始できます。
コスト: シール自体の単価が低く、初期導入コストが抑えられることがあります。
【デメリット】
耐久性: シールは時間が経つと剥がれたり、摩耗して情報が読み取れなくなる可能性があります。
偽造のリスク: シールは比較的簡単に偽造されるリスクがあり、製品の信頼性を損なう恐れがあります。
環境耐性: 高温、湿気、化学薬品などの過酷な環境下では、シールが劣化しやすいという問題があります。
コスト:偽造防止用などの特殊なシールは単価が高く、ランニングコストが高い場合があります。
刻印機によるマーキングのメリットとデメリット
【メリット】
高い耐久性: 刻印された情報は製品の一部となり、時間が経っても消えにくいため、長期間にわたって確実なトレーサビリティーが保証されます。
偽造防止: 刻印された情報は容易には変更できないため、偽造のリスクが大幅に減少します。
環境耐性: 刻印されたマークは、高温、湿気、化学薬品などの過酷な環境下でも劣化しにくく、安定したトレーサビリティー管理が可能です。
コスト削減: シールの印刷や貼付け作業の手間が省けるため、長期的にはコスト削減につながります。
【デメリット】
コスト: シールと比較すると刻印機は高価であり、初期導入コストが高い場合があります。
設置スペース: 刻印機の種類やサイズにより一定のスペースを必要とするため、工場のレイアウトに影響を及ぼす可能性があります。
操作スキル: 刻印機の操作に慣れるまで時間が必要となる場合があります。
まとめ
シールでのマーキングによるトレーサビリティー管理は、柔軟性と迅速性に優れる一方で、耐久性や偽造のリスクといった課題があります。
一方で、刻印機を用いたマーキングは高い耐久性と環境耐性を持ち、より確実で信頼性の高いトレーサビリティー管理を実現します。
ただし、ランニングコストや設置スペースを考慮する場合もあります。
製品の品質管理やリコール対応を強化するためにも、御社のニーズに合ったトレーサビリティー管理方法を選択することが重要です。
刻印機メーカーのベクトルでは、お客様のランニングコストを抑え、持ち運び可能な小型モデルで、誰でも簡単に刻印ができる製品を揃えております。
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