TECHNOLOGY
2025.01.20
ベクトル株式会社の製造現場で、「刻印王」の異名を持つ山田さんは、今日も情熱を爆発させていた。
彼のスローガンは「刻印に魂を刻め!」である。
社員たちは時折「ちょっと暑苦しいな…」と感じることもあるが、その熱血ぶりに巻き込まれていくのがベクトルの日常であった。
ある朝、山田さんが製造フロアに登場すると、特大ホワイトボードを持ち込んできた。
「みんな!次世代の打刻機の名を、この場で決めるぞ!」と高らかに宣言。
山田さんの目は炎のように輝いていた。社員たちが「またか…」と呆れつつも座ると、彼はホワイトボードに巨大な文字で書いた。
「打刻魂X」
「どうだ!これこそ次世代の装置にふさわしい名前だと思わないか!?」と、目をキラキラさせる山田さん。
しかし、若手の鈴木くんが控えめに手を挙げた。
「あの、山田さん…それってちょっと昭和っぽいというか…古い感じが…」
「古い!?なんだと!!」山田さんは拳を握りしめ、天を仰いだ。
「刻印とはな、ただの技術じゃない!これは歴史を、未来を、そして我々の熱い情熱を刻む作業なんだ!魂を込めずして、何がマーキングだ!!」
その熱すぎる語りに、現場は一瞬静まり返る。だが、次の瞬間、パチパチと拍手が起こった。田中さんが立ち上がり、言った。
「さすが山田さんだ。魂を刻むって言葉、俺の胸に刺さりましたよ。『打刻魂X』、俺は賛成です!」
これには山田さんも感動した様子で、目頭を押さえた。
「田中…お前も分かるか…!これが真の刻印魂だ!」
その場の空気が妙に熱くなった頃、またしても鈴木くんが恐る恐る口を開いた。
「でも…名前に『X』を付けるのはちょっと…流行りを意識しすぎじゃないですか?」
山田さんは一瞬黙り込んだが、すぐに笑顔を浮かべた。
「その通りだ、鈴木!流行なんて関係ない!真に熱いものは時代を超えるんだ!」
結局、その日の会議で装置の名前は「魂・刻印」に決定した。
だが、その夜、山田さんは家族に「ちょっと名前が怖すぎない?」と冷静に突っ込まれ、翌週には名前が
「ベクトルマーキングシステム」に落ち着くのだった。
(終わり)
『この物語はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。』
CONTACT
マーキング装置(刻印機)・周辺機器、マーキング(刻印)システムの設置を
ご検討の方はお気軽にご相談ください。
お気軽にお問い合わせ下さい
053-573-3838
(代表)
〒431-0427
静岡県湖西市駅南二丁目12-16
TEL 053-573-3838
FAX 053-577-0118
営業時間 8:30~17:30
Copyright (c) ベクトル株式会社. All Rights Reserved.